悠仁親王殿下の進学先が取り沙汰されていますが

悠仁親王殿下は現在お茶の水女子大学附属中学の3年生ですが、附属高校は女子高なので外部に進学しなくてはなりません。その進学先として取りざたされているのは学習院高等部、筑波大学附属高校、東京農業大学第一高等学校の3校なのだそうです。

学習院には対校試合以外で行ったことがなく、東京農業大学第一高校は全く知らないので、この2校が殿下にとって最適解なのかどうかは何とも言えません。ですが、筑波大学附属高校は筆者の出身校ですので、OBとしてならある程度コメントできます。

世間では超進学校である筑波大学附属高校に行ってもついていけるのか、と懐疑的にみる向きが多いようです。殿下の学力が如何ほどなのかは分かりませんが、現在の筑波大学附属高校は私が在学中とそうは変わらないポシションのようです。普通の進学校以上超進学校未満、武蔵高校などと同じようなポシションと考えます。世間が言うほど凄い学校ではないです。高校から入る生徒は粒が揃っていますが、内部進学生の学力のばらつきはかなりあり、世間の評価はちょっと過大ではないでしょうか。むしろ、殿下が入学された場合に気になるのは学力以外の点にあります。

第一に、伝統行事として、院戦(学習院では附属戦と呼びます)という学習院との大規模な対校試合が毎年あり、この点で学習院との交流が避けて通れません。会場は学習院側が用意するので、毎回学習院の敷地にお邪魔することになります。

第二に、伝統的にリベラル左派が強いうえに、実験校という名目のもとにきわめて自由な教育をしていますから、殿下と相性が良いかどうかはかなり運任せになると思います。自由な教育という点は筑駒こと筑波大学附属駒場高校、武蔵高等学校中学校などと似ていて、知的刺激には富んでいるのでうまく嚙み合えば貴重な経験ができるのですが、受験教育は全く期待しないほうが良いと思います。勉強は自分でするもの、ということです。

校風を判断するにはOBやOGの顔ぶれが参考になるかもしれません。私は片山さつき氏の一学年下ですが、まあそういうことです。

以上のような点は秋篠宮殿下も秋篠宮妃殿下もご存じないはずはないでしょうから、賢明な選択をされるものと思いますが、果たして殿下の進学先はどこになるのでしょうか。全く下馬評に上がっていないところになるかもしれませんが、あまり私どもが騒がない方が良いと思います。

※2021年11月18日に大幅に改稿いたしました。