「北海道の北にあり、稚内からかつては定期航路が出ていた島の名前を書け。」というテスト問題が高校生の時に出た。この問題は短答式だったが、答えやすいように選択式に仕立て直してみよう。
- 樺太
- サハリン
- 樺太(サハリン)
- サハリン(樺太)
- 南樺太・北サハリン
- 以上の何れも不適当
あなたはどれを選ぶだろうか。
実は、当時の地理の先生が設定した正解は1.であり、他の答えは×にされた。しかし、当時の私は4.のように答えてしまった。その理由であるが、千島・樺太交換条約の際に島の領有権を日本が放棄し、その後のポーツマス条約で北緯50度以南の領有権を改めて得ているので、北半分は議論の余地無くロシア領。南半分は日本側の主張では帰属未定であるが、ロシアが実効支配している状態である。しかも、南千島のようには固有の領土に対する不法占拠とは主張しがたく、樺太の方を括弧に入れたのである。
しかし、南半分については領有権を主張する余地があることを考えると、5.のように答えるのが正しかったような気がする。