親中派に一言

「依存症の独り言」の10月21日付のエントリー「メディアと共闘する媚中派」において、ブログの筆者の坂眞(ばんまこと)さんは、媚中派とされる政治家の共通点を次のようにまとめています。

これらの政治家に共通しているのは、まず「護憲」である。憲法第9条は変えてはならないという立場(福田氏だけははっきりしない)。次に「戦前の日本はアジアにひどい行為をした」という認識。
中・韓、特に中国とは歴史的・文化的に長くて深い繋がりがあり、それは米国の比ではないという認識も共通しているし、米国流のグローバルスタンダードにも強く反発している。
野中氏は社民党の土井高子元委員長と近く、加藤氏は民主党の菅直人元代表に近い。
これらの人々の常套句は、加藤氏が今回言った「日中関係を修復しなければ、日本はアメリカにとっても戦略的な重要性を持ち得ない」ということである。
つまり、「米国がなくても日本には中国があるよ」というスタンスが、対米外交で有効であるという考え方だ。裏返して言えば、この立場に立てば、「米国が日本を捨て中国と蜜月関係になることも牽制できる」。

依存症の独り言「メディアと共闘する媚中派」 より

中・韓と米・英・豪を比較した場合、私などは後者により親近感を感じる。勧善懲悪とか、武士道とかいった日本的な価値観に対し、アジアの大陸国家よりもアングロサクソンの国々の方がより理解を示してきたという実績があるからである。ちなみに、中国では誠を重視するのは為政者としてはやってはならないことだそうである。凄惨な勢力争いが日常茶飯事だからであろうが、流石は大陸国家、中国である。典型的海洋国家である日本にとって、中国人の考え方には理解しがたいものが多い。

しかし、米・英よりも中・韓の方が良いといっている人が少なからず居るのは事実である。そのような人には、上に挙げられている文言の「中国」を「アメリカ」、「アメリカ」を「中国」に置き換えて読んでみることをお勧めしたい。

元の文言は、

米国がなくても日本には中国があるよ」というスタンスが、対米外交で有効であるという考え方だ。裏返して言えば、この立場に立てば、「米国が日本を捨て中国と蜜月関係になることも牽制できる」

置き換えた結果は次のようになる。

中国がなくても日本には米国があるよ」というスタンスが、対中外交で有効であるという考え方だ。裏返して言えば、この立場に立てば、「中国が日本を捨て米国と蜜月関係になることも牽制できる」

小泉氏の持論である、「より良い日米関係こそより良い日中関係の必要条件」というのとそんなに代わりない結果となった。つまり、親米派が親中派にとって理解不可能な論理構造でものを言っているわけではないのである。

あとは国益に照らしてどちらを取るかである。どう考えても現在の利害が一致し、しかも長年の付き合いで相手がどう出るかも分かっていて、より付き合いやすい米国と親密な方が国益にもかなうと思うのですが、いかがでしょうか>親中派の方々へ。