SARSで台湾が苦しんでいた当時、台湾はオブザーバーとしてのWHO参加すら中共(中華人民共和国共産党政府)の一貫した反対のため果たせずにいました。そのため、公式ルートからの情報が入らず、台湾はずいぶん苦労した、との報道を今でも記憶しております。当時、中共は感染症に対する防疫すら政治に従属させるのか、と憤りを感じたものです。台湾はSARSのコントロールに成功し、台湾発の流行という事態は招かずに済みましたが、中共のこの態度が感染症の大流行となって人類を脅かさないか、大いに不安を感じました。
その後も未だに台湾はWHO加盟を果たせておらず、もし鳥インフルエンザやその他の新種の感染症の大流行が生じた場合、台湾が世界の防疫体制における弱点になりかねません。防疫という人道上の問題すら政治に従属させる中共は危険な存在と言え、そのやり方を通してしまっては将来に禍根を残しかねません。
私は台湾はすでに中華民国ではなく台湾という一個の独立した主権国家と考えていますが、仮にそうでなくともWHO参加は人道上必要と考えます。台湾のWHO加盟を強く支持します。それは台湾のみならず、全世界の利益になることです。