自宅にある音楽ファイルをインターネット越しに聴く行為は「家庭内LANはもちろん、インターネット経由であっても自分や家族が聴く分には問題ない」ようである。自分だけが聴く分には公衆送信権の侵害という問題は出てこない。これはJASRACでさえ認めていることである。
そこで、インターネット越しに自分の音楽ファイルを聞くために、WebDAVサーバーを立てて利用していたのだが、その後もっとスマートな方法を見つけた。DLNAサーバーとBubbleUPnPサーバーを併用することで、もっと簡単に目的を達することが出来るのである。
やり方はいろいろ考えられるが、foobar2000をDLNAサーバーとし、BubbleUPnPサーバーを後付けするのが私の環境では一番簡単そうだった。その場合の手順としては、
- foobar2000を通常通り設定する。
- foobar2000にUPnP/DLNAのコンポーネントを追加し設定する。
- BubbleUPnPサーバーをインストールし設定する。
- ルーターにポート58050、ポート58051に対するIP転送を設定する。
- クライアントに必要な設定を行う。
これだけである。
具体的なやり方はネットワークの基礎知識があり、サーバーを立ち上げた経験があれば決して難しくない。
- foobar2000の設定
- 「一から始めるfoobar2000」を参照されたい。
- foobar2000にUPnP/DLNAのコンポーネントを追加し設定
- 「foobar2000をネットワークオーディオ化する手順」を参照されたい。
- BubbleUPnPサーバーをインストールし設定
- 「【ネットワークオーディオTips】BubbleUPnP Serverを使ってプレーヤーをOpenHomeに対応させる 」と「Bubble UPnP Serverを使用して外出先から自宅ライブラリを聴く」の両方を参考にしてほしい。前者はインターネットアクセスしないことを前提に書かれている。後者はBubbleUPnPサーバーが稼働してからの話。
- ルーターにポート58050、ポート58051に対するIP転送を設定
- ルーターの静的ポート変換機能で出来る。
- クライアントに必要な設定を行う
- 「Bubble UPnP Serverを使用して外出先から自宅ライブラリを聴く(既出)」のクライアント設定(Bubble UPnP)の項を参照。foobar2000の場合は先のプラグインが入っていれば、View-UPnP BrowserでUPnPブラウザを立ち上げると出現するView-Add remote Internet UPnP serverを選んで必要な設定を入力するだけ。
多少の試行錯誤をすることにはなると思うが、それでもWebDAVサーバーの設定の時よりはスマートに目的を達することが出来た。これで「ネット時代になったのになんで端末にデータ入れないといけないんだよ!」という問題と「自宅の整備したライブラリーを外でも使いたいんだ」(何れも「Bubble UPnP Serverを使用して外出先から自宅ライブラリを聴く(既出)」より)という二つの問題が解決した。
パスワードとURLを秘匿して自分専用に使うことさえ守っておけば、JASRACも文句は言わないはずである。