2015年6月に受けてそのままにしてあったストレングスファインダーの結果を改めて見直してみた。
ここでストレングスファインダーとは何か、ということを説明しなけばならないのだが、日本語版のストレングスファインダーの公式サイトには受験前に参照できるアクセスしやすい(そして分かりやすい)解説がないようだ。なので、一次情報でなくて恐縮なのだが、「ストレングスファインダーについて | ストレングス・ラボ」を参照させていただく。同サイトによると、
ストレングスファインダーは、アメリカの世論調査と組織コンサルティングのギャラップ社が「人は自分の弱みを改善するよりも、自分の強みに意識を向けそれを活かすことで最大の能力を発揮する」という考え方に基づき開発したツールです。Webサイト上で177個の質問に答えていくことで、自分の強みを知ることができます。
開発にあたってギャラップ社では、強みの源泉となる才能をみつけていくために、人がもつ様々な能力をあらゆる角度から抽出して分類し、最終的には34種類の才能分野=資質を特定しました。ストレングスファインダーの診断結果で画面に現れるのは、その34種類の中で、あなたに最も強く表れている5つの資質です。
おそらく因子分析のような手法を使ったのであろう。この辺りが如何にもアメリカ的な手法だと感じる。そして、事実に基づく分析であるがゆえに、ストレングスファインダーはエニアグラム(これは私には神秘学を背景としたように見える)などとは違った信頼性を感じさせるものになっている。
それはさておき、2015年6月に公式サイトでストレングスファインダーを受験した結果、私の34資質の並びは以下の通りであった。
- 原点思考
- 戦略性
- 慎重さ
- 親密性
- 回復志向
- 分析思考
- 着想
- 共感性
- 内省
- 適応性
- 運命思考
- 目標志向
- 個別化
- 自己確信
- 学習欲
- アレンジ
- 自我
- 達成欲
- 責任感
- 収集心
- 信念
- コミュニケーション
- 最上志向
- 成長促進
- 指令性
- 活発性
- 公平性
- 未来志向
- 調和性
- 規律性
- 包含
- 社交性
- 競争性
- ポジティブ
このうち、上位の5つは意識せずとも使ってしまう資質らしい。ここで目を引くのが、最上位に来た「原点思考」である。これは、受検者が公式サイトで見ることのできる解説によると、
「原点思考」の才能の持ち主は、過去について考えるのが好きです。歴史をたどることにより、現在を理解します。
とのこと。確かに、過去の事件や歴史に対するこだわりは強い。その具体例であるが、1960~1970年代の反自衛隊闘争、1972年~1973年に那覇市と立川市が自衛官とその家族に対し住民登録を拒否した事件、1980年代に(学生運動に手を焼いた文部省が東京教育大学を廃止して筑波大学に吸収合併させた経緯から)左翼人士が筑波大学を徹底的に無視あるいは敵視したこと。これらの事件で私自身は一貫して攻撃を受ける当事者であった。これらは今では歴史的な事件になってしまったが、左翼的なもの、左翼的な人に対するわだかまりはおそらく一生残るだろう。
ストレングスファインダーの結果を今振り返ると、過去の歴史は過去のものではなく、現在に繋がるものであり、どこかでそれに囚われて人を許せずにいる人が存在するというのは、自分にとっては自明のことなのだが、それも「原点思考」ゆえのものかもしれないと思い当たるのである。