foobar2000を使っている理由とその優秀さ

PCオーディオでピュアオーディオを、と気張るほどではなくても、PCで何かしながらそこそこの音質でお手軽に音楽を聴きたい、そんなニーズにぴったりなのがfoobar2000というソフトである。

音質だけなら、これを超えるものはいくつかある。例えばPlayPcmWinもその一つと言って良いだろう。

しかし、foobar2000でもWASAPI排他モードの設定、メモリバッファの設定、さらにRAMDISKコンポーネントの設定を適切に行えば、かなり良いところまで音質が向上する。少なくとも、日常のリスニングで不満を感じることがない程度の能力は十分持っている。

見逃せないのは、スキンを自作するなりどこかから持ってくるなりしてとことん自分好みの使い勝手にカスタマイズ出来ることである。私の現在のfoobar2000の設定であるが、最上位にタブ切り替えのためのTab stackを置き、2画面切り替えにして使っている。

メイン画面にはFilter、Filter search、Item details、Playlist tabs、EsPlaylist、Pearkmeter Spectrum、Analog VU Meter、Playback order、Buttons、Volume、Seekbarの各モジュールを配置。EsPlaylistの背景には好みの画像を半透明にして差し込んでいる。

図1 メイン画面

サブ画面にはItem details、EsPlaylist、Buttons、Item propatiesの各モジュールを配置。最低限の操作をするためにItem details、EsPlaylist、Buttonsのモジュールは重複配置した。実質的にはItem detailsのための画面になっている。EsPlaylistの背景にはアルバムアートを半透明にして差し込み、メイン画面との差別化を図っている。

図2 サブ画面

この画面ではアルバムアートはプレイリストの背景になっているが、アルバムアートそのものを見たい時のために、アルバムアートの画像がポップアップするようにしてある。

図3 アルバムアート表示

現段階でのfoobar2000についての評価であるが、音質は最高とはいかないまでも常に一定水準をキープ。その上で使い勝手は高度にカスタマイズ可能、その上動作が安定していてめったなことでは処理が落ちない。まさに普段使いのためのプレイヤーとしては最高である。さらに、ファイルの編集と入出力機能が強力で、オーサリングソフトとしても使えて大変便利である。

2012年の時点ですでに同じような結論を得た人が居て、「PCオーディオ実験室」の2012年5月4日付の記事「Windows PCで気楽に音楽再生(3)foobar2000の優秀さ」によると、

(前略)

その意味では、音質と使い勝手を上手くバランスを取っている「foobar2000」の本質的な優秀さが浮かび上がってきます。

また、もう一つ付けくわえておきたいのは、ソフトとしての安定性の高さです。(中略)音楽を聞きながら、ネットにつないだり画像を編集したり、あれやこれやの作業を同時並行で行っても「落ちる」という事がほとんどありません。

(中略)

さらに付けくわえれば、プログラミングできるスキルがあればかなり自由にカスタマイズできる「楽しさ」もあります。そして、そうして作られたプラグインやスキンなどがたくさん公開されているのも魅力的です。最近はDSD出力できるプラグインも公開されたようで、常に2番手に付けながら先頭グループの動向に機敏に対応する柔軟性は実にもって見事なものです。

よって、普段聞きのサブシステムでは「WindowsPC+foobar2000」はベストチョイスだと言えるのです。

(後略)

「PCオーディオ実験室」の2012年5月4日付の記事「Windows PCで気楽に音楽再生(3)foobar2000の優秀さ」より

この記事から5年経過した現在でもfoobar2000の特徴は全く変わっていないと思える。流行り廃りの激しいオーディオ関連でこのことは本当に凄いことだと思う。