金属労協が連合から離脱? 背景に「民共合作」

「小坪しんやのHP~行橋市議会議員」の2016年6月12日付記事「民進党が隠したい事実。連合崩壊、民共合意の影響」によりますと、

正式名称:全日本金属産業労働組合協議会
組合員数は驚きの約200万人。
連合の約3割を占める金属労協が、連合を離脱方向で調整中だ。

小坪しんやのHP~行橋市議会議員「民進党が隠したい事実。連合崩壊、民共合意の影響」 より

とのこと。金属労協が旧同盟系の産別ということ、それを構成する単組は民間企業の労組ということを考えると、むしろ「やっと総評、官公労と別れる気になったか」という感想を抱いた。

小坪市議が言う通り、

特に共産党と仲が悪かったのが「金属労協」だ。

小坪しんやのHP~行橋市議会議員「民進党が隠したい事実。連合崩壊、民共合意の影響」 より

ということは論を待たない。金属労協が連合離脱へ向けて動いていることの背景に最近の「民共合作」があることは言うまでもなかろう。民社党の系譜を継ぐ金属労協が共産党と一体化していく民進党に我慢できるわけがない。彼らは民間労組の集まりで、アベノミクスや安倍政権の掲げる「同一労働、同一賃金」に期待して自民党支持に転向してもおかしくない存在なのだ。小坪市議に言わせれば、

理由を考えればわかると思うが、例えば自動車業界などはどうだろう。為替の問題、車が売れて欲しいというのが意思となる。左派的な政策以前に、保守すら関係ない。「車が売れて欲しい」「給料があがって欲しい」という思いは、そもそもイデオロギーとも関係ない。

ぶっちゃけ自動車関係の労組の場合、「韓国の慰安婦問題!」「朝鮮人の人権を!」とか「ヘイトスピーチの規制を!」とか言われてもですね、「は?何を言ってるの?」となるわけです。

むしろアベノミクスを評価している集団とも言えるわけで、自民系の候補を応援したい産別だっている。それぞれの所得が向上し、国民の購買力が向上し、車が売れたとする。自動車関係の労組からすれば、願ったりかなったりだ。

小坪しんやのHP~行橋市議会議員「民進党が隠したい事実。連合崩壊、民共合意の影響」 より

ということである。

金属労協が持つ巨大な票田、そして系列議員は今後どう動くのだろうか。自民党に吸収されるのか、かつての民社党のような小政党を作るのか。

そして、共産党の高笑いが聞こえるような気がする。民進党を弱体化し、その票の一部を吸収して肥え太り、さらに宿敵である連合を分裂させることにも成功。

近い将来自民党と共産党以外は焼け野原になる、絶え間ない闘争の時代の入り口に立っているような気がしてしまう。