日経ビジネスオンラインの2013年11月21日付け記事「『異様な反日』を生む『絶望的な恐中』」という鈴置 高史氏の記事に、
朴槿恵政権がそう簡単には反日を止められないのは「絶望的な恐中」があるからです。韓国紙がどう諌めようと、世界が「元首が世界で隣国の悪口を言って歩く奇妙な国」と見ようと、朴槿恵の韓国は「離米従中」「従中卑日」路線を堅持する可能性が大です(後略)
日経ビジネスオンライン「『異様な反日』を生む『絶望的な恐中』」より
という記述がある。氏の指摘によると、「元寇や日清戦争、日中戦争で大陸の国家に勝ってきた経験がある」日本と違い、韓国は「大国の助けを借りてようやく侵略者を撃退できた」「しばしば指導層の派閥抗争によって国力を落としたうえ、国の針路がブレて、外国に付け込まれる」歴史ゆえに、中国に対し絶望的なまでの恐怖心を抱き、その恐怖心が「離米従中」を呼び、それを偽装するために異様な反日を実行しているのだという。
その指摘は基本的に正しいと思う。日本以外の中国の周辺国家であるベトナム、フィリピン、台湾、インドネシア、マレーシア、ミャンマーと言った国々は曲がりなりにも中華人民共和国と対峙しようと言う姿勢があるから、「敵の敵は味方」の原理で日本としても良好な関係を保ちうる(タイ、カンボジア、ラオスはちょっと怪しい)が、韓国だけは中華人民共和国に容易に屈服すると思われる以上、どうやっても良好な関係は保ち得ないと言うことになる。
韓国の「恐中」は心情的には理解できるし、自分自身重度の恐中病に罹患しているとの自覚はあるので、韓国の「離米反日」に対してとやかく言うつもりはない。対米、対日関係をどうするかは韓国が自ら決めるだけのことである。しかし、対韓関係は所詮対中関係の従属変数でしかないことを肝に銘じ、突き放した目で見ることにする。本丸は韓国ではなく中国なのだから。