WEDGE Infinityの2013年9月10日付記事「あらゆる日本の行動を『軍国主義復活』に結びつける韓国のこじつけ」に曰く、
英国の論調は、知的水準の高さに定評のある新聞や雑誌であっても、ことこの前の戦争の記憶となると、「勝者は全て善、敗者は全て悪」という、論理学では証明のしようもない命題を一歩も譲らない傾向にあります。その点、東アジアの安全保障に責任を持つアメリカの評論の方が、精神的度量の広いことが多いです。
WEDGE Infinity「あらゆる日本の行動を『軍国主義復活』に結びつける韓国のこじつけ」 より
とある。
おそらく英仏や中韓は、「世界大戦には戦後の秩序を規定する機能があり、それは新たな戦争によってしか書き換えることが出来ない」と考えているのだろう。つまり、第三次世界大戦が起きるか、バルタン星人のような宇宙人でも攻めて来て宇宙戦争が起きない限り、永遠に第二次世界大戦後であり、敗戦国は永遠に敗戦国として振舞えと言う意識があるのだろう。
まさか宇宙戦争が起きるとは思えないから、日本は来るべき第三次世界大戦に備えて目立たないように黙々と軍備増強に励み、もし大戦勃発の際には決して敗戦国陣営に与することが無いように立ち回るしかないのだろう。やってはいけないのが戦争だが、やる以上は負けてはいけないというのが第二次世界大戦の教訓である。反韓デモや反原発などやっている場合ではない。まずは国力の涵養である。
また、文中にある、「いずも」という艦艇名や「731」という機体番号に対する「韓国のこじつけ」であるが、中華人民共和国も良くこういう言い掛かりを付けてくる。東海道新幹線の「ひかり」「のぞみ」という列車名に対しても中華人民共和国が「軍国主義の復活」という反応を示したのは記憶に新しい。往年の鮮満連絡特急の列車名なのだから、なるほど、突っ込みどころはある。
日本人に欠けているのは、中華文化圏はそういう故事来歴からの「こじつけ」を得意としているという認識ではなかろうか。日本としては、敵陣営の発想法を良く研究し、中韓に突っ込みどころを与えず、その間に黙って実力の増強に努めるべきだと考える。