au初のスマートフォンとして華々しくデビューしたはずのIS01であるが、独自仕様が多すぎるのが祟ったのか、アンドロイドOSが1.6のままアップデートされないというアナウンスがKDDIからなされている。そして、auショップに行くと、IS03ばかりが宣伝され、IS01はまるで存在自体が無かったかのような扱いを受けている。せっかく操作しやすい、使い心地の良いスマートフォンが出たと思ったら、もう見捨てられたかのような状況だ。
あれだけ持ち上げておいて梯子を外されたのだから、熱心なユーザーにとっては「シャープとKDDIのIS01の扱いがひどい。」と言いたくなっても不思議ではない。しかし、IS01の扱いがひどいのはキャリアやメーカーだけではない。使いもしないIS01を無料通話のためだけに購入して死蔵しているユーザーにも、「IS01の扱いがひどくないですか?」と聞いてみたくなってしまう。
例えば、極端な場合次のようなことが出来てしまう。
- 新規0円の在庫処分端末を個人の制限目一杯(最高5回線)契約する。
- 1回線のみプランEシンプル+誰でも割(家族割は分け合いコース)+IS WEB+IS01/02割で契約する。
- 残り4回線はプランSSシンプル+誰でも割(家族割は分け合いコース)+IS01/02割で契約する。
- 安心ケータイサポートは契約しないか、速攻で解約する。
- 全5回線が月8円運用になったところで全端末を死蔵する。
- 適当なガラケーをロッククリアしてプランEシンプルのSIMを挿して使う。
これで40円の維持費で4000円の無料通話が可能になる。 - 誰でも割が違約金なしで解約できる25ヶ月目に余分な回線を解約する。MNPも考慮。
全端末を死蔵して無料通話の供給源に徹するというのは思考実験としては面白いが、私にはおそらく実行できない。端末に情が移ってしまうからである。これが、1台でも良いからIS01を使って、残り4台は予備機にするというならまだ実行可能性があるのだが……。
IS01はいろいろ独自仕様が多くてアップデートできないと言う欠点はあるが、反面貴重な横画面搭載+クラムシェル型筐体+フルキーボード装備のスマートフォンで、キータッチも含めてとても使いやすい端末である。せめてこの端末で戦える間は精一杯使ってあげたいと思う。