お釣りはお札から? 小銭から?

「つらつらぐさ」さんの古いエントリー(2005年1月22日)「おつりはどちらから?」に、1万円札で小額の買い物をしたときに、お札の方から渡された方が良いか、小銭の方から渡された方が良いかと言うような話が出ていました。ブログ主さんは「小銭から渡されると気持ち悪い」派のようで、同エントリーから引用いたしますと、

多くの場合は、お札からまず渡されて次に小銭、もしくは一緒にというものかと思うのですが、先に小銭で後からお札を返すバイトの女の子がいるんですね、最近買い物にいく店で。

これって「えっ!今だしたの一万円だったはずだけど!」て思うんですよね。「忘れているんじゃないか」とか思ってしまって精神安定上よくないんです。

つらつらぐさ「おつりはどちらから?」より

と言うことだそうです。実際に、多くの店ではお札からお釣りをくれることからみて、日本ではそういう考えが多数派のようです。

しかし、私としては敢えて異を唱えたいのです。500円玉の登場以後、小銭とお札の境目は3桁以下の金額と4桁以上の金額の間となりました。このことと合わせて、ちょうどここで桁区切りのカンマが入ることもあって、私の頭の中ではお釣りの金額を計算する際には4桁以上の金額と3桁以下の金額を別々に演算していることが多いようです。まず3桁以下の端数と商品の金額を合算して1,000になることを確かめ、しかる後に9,000を加え合計が10,000になることを確認すると言う手順は、等価交換の原則が実感できるのでかえって据わりが良いように感じられます。

私にとっては、一万円−商品価額=お釣りと言う式よりも、一万円=商品価額+お釣り=(商品価額+お釣りの1,000円以下の端数)+9,000円と言う式の方が腑に落ちるのです。

そして、もう一つ、小銭から出された方が良い場合があります。100円以下の端数が出ないように、一万円+商品価額の100円以下の端数と言う支払い方をすることがあります。この場合、まず札入れから一万円札を出し、次に小銭入れに持ち替えて小銭を出すことになります。この場合にもしお釣りをお札から渡されると、小銭入れの口を閉めて札入れに持ち替え、もう一度小銭入れに持ち替える手間がかかります。こちらがお札→小銭と出したのなら、お店の方で小銭→お札と出してくれれば、持ち替えの手間が少なくて済みます。

以上のような理由で、件のバイトの女の子氏のやり方は結構合理的な気がするのですが、読者の皆さんは如何でしょうか。そんなことはどうでも良い、ですか? ごもっともです。